ダンス旅ーインド②

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さて、今回はダンスフェスティバルについてから。いつもと全く違う環境下で初めて会う人たちと、どのような時間になるのか楽しみでした。そんなフェスティバルの様子や滞在して思ったことなどお伝えしますね。

AVAYAVA Contemporary Dance Festival(アバヤバ コンテンポラリーダンスフェスティバル)

インドに着いた次の日からフェスティバルの始まりでした。AVAYAVA Contemporary Dance Festivalは、インドの国内外からアーティストが集い、4日間それぞれのアーティストがワークショップを行い、4日目の夜に、それぞれ持ち寄った作品を公演するというものです。また、その他の日の夜には、ギャラリーやレストランでの即興パフォーマンスをしたり、屋外でダンスフィルムの鑑賞会などもありました。フェスティバルのワークショップ参加者は、ダンスの初心者から経験者まで幅広く、皆さんとてもエネルギッシュで、どのクラスもとても楽しく教えることができました。会場は、地域の学校の一室を利用させていただいていました。床の硬さや、暑い気温は関係なく、参加者は皆さんとても積極的に頑張っていました!


参加したアーティストやカンパニーは、今回は日本のほか、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、そしてインドから集っており、ワークショップの内容も、コンテンポラリーダンス、ホートン、コンタクトインプロビゼーション、カンパニーのレパートリー、インディアンミュージックなどバラエティに富んでいました。参加アーティストもお互いのワークショップに参加が可能で、いろいろなスタイルに触れることでき、勉強になりました。

ギャラリーやレストランでの即興パフォーマンスは数名のアーティストが行いました。特にレストランでの即興パフォーマンスは来ているお客さん皆さんがとても積極的に楽しんでいて、文化の違いを感じました。ダンスフィルムの鑑賞会は街の大きなビルの屋上で行われ、インドの伝統舞踊のトレーニングの裏側のドキュメンタリーといくつかのショートダンスフィルム、そして「Mr.Gaga」(イスラエルの舞踊団のディレクター/振付家のドキュメンタリー映画)を鑑賞しました。Mr.Gagaはいつか見てみたいと思っていた作品のひとつで鑑賞できてよかったです。

そして、最終日の夜は、それぞれのアーティストのステージパフォーマンスです。私は10分間のコンテンポラリーソロ作品を出品しました。他は、インドの伝統舞踊にコンテンポラリーの要素を混ぜた作品や、ヨーロッパやアメリカらしいコンテンポラリー作品でバラエティに富んでいました。お客様の中にはこれまでの数日、ワークショップを受けてくれていた方々もいらっしゃって、とても温かかったです。

そしてその夜はディレクターの別荘のようなところでアフターパーティー。ボリウッドの曲がジャンジャン流れて皆さんのりのりでした。笑 インドの人はみんなボリウッドダンスできるんだ!と本当に信じてしまいそうになるくらい集まった方々はお上手でした。笑 歌って踊ってる側も、見ている側も元気になるボリウッドダンス。ローカルなボリウッドを間近で体験できた気がします。ビデオを撮っておけばよかったと少し後悔。笑

デリー観光

フェスティバルも終わり、あとは帰るのみになりました。帰りの便は、次の日の夜。夜まで1日プネーをぶらぶらしようかなあ、と思っていたのですが、ディレクターが、ご両親のお家に招待してくれ、お母さまの手作りのインド料理をいただきました。とても美味しかったです♪ ご両親、ご兄弟皆さんに親切にしていただき、空港に向かうまでの時間があっという間に過ぎました。帰りも空港まではタクシーでしたが、今回はちょっとキレイな車で。笑 (実際、それでも値段はそんなに高くなかったです。)

プネーの空港に到着し、チェックインを済ませ、Wifiがつながったので喜んで時間をつぶしていました。が、気が付けば搭乗口が変わっており、最終コールのアナウンスで”Ms. Satomi Itohara!” と呼ばれてしまいました!汗 でもぎりぎり間に合ってよかったです。(;^^) 皆さん、搭乗口の変更には気を付けましょう。笑

プネーからデリーへ、デリーから東京へ、という経路での旅でした。そして、今回はデリーで約12時間ものレイオーバーだったので、少しだけデリーを観光することにしました。フェスティバルで出会ったアメリカ人のアーティストが、プネーに来る前にデリーを観光したということで、その時に街を案内してくれたというタクシードライバーを紹介してくれました。そのドライバーと連絡をとり、朝から夕方までの間で、デリーを案内していただくことになりました。この時の連絡のやり取りもWifiがあれば、、と思いましたね。プネーもデリーも空港でのWifiを見つけましたが、無料で使えるのは30分間のみ。それを過ぎると電話番号の登録でWifi コネクションを買えそうな感じではありましたが、私は何度やってみても繋がらなかったので諦めました。なので、デリー空港についてから、タクシードライバーさんとの連絡が途中でできなくなってしまい、ちゃんとドライバーさんを見つけられるか心配でしたが、きちんと落ち合えたので本当にラッキーでした。

ドライバーの方はとても親切で、デリーのメイン観光スポットを回ってくれ、車の中でも街の案内をしてくれました。寺院や神殿、貴族のお墓などを訪れ、人力車に乗りかえて、町の奥まで案内してもらいました。人力車をこいでくれた方はとても親切でしたが、途中若い男の子たちが、わざと自転車をぶつけてきて、喧嘩っぽくヒンドゥー語で突っかかってきたときは少し焦りました。そんなこともありながら、無事にドライバーさんのところまで戻ることができてよかったです。デリーはプネーよりは大きな町ですが、その分、町の新しい部分と古い部分の差が激しく、いろいろな人がいて、油断できないところだな、と短時間の滞在ながら感じました。でも、史跡はとても美しく、もっと多くの場所を見てみたい、と思いました。機会があればもう一度訪れたいですね。

また、ドライバーさんがお昼にレストランを紹介してくれたのですが、お店の人が私が日本人と分かると、なぜかタンドリーチキンをごり押ししてきたので、結局お昼ご飯はタンドリーチキンになりました。笑 今回のインドの旅でカレーを食べたのは飛行機の中くらいで、ほとんどは現地の人が買ってくださったり、作ってくださった「現地の何か」をいただきました。食べ物の名前は覚えていませんが、私はどれも普通においしくいただき、おなかを壊すことはなかったです。


 

ダンスフェスティバルを終えて

そんなこんなで、あっという間にフェスティバルは終了しました。一人で行ったといっても、現地ではたくさんの方々に助けていただきながら過ごしたので、決して一人旅、という感覚ではありません。今回出会った方々とは連絡を取り合い、また別のプロジェクトで時間を共有できたらなと思っています。いろいろな環境に身を置き、いろいろな人に出会い、いろいろな価値観を目の当たりにすることで、より広い目線で世界を見られるようになると思います。いかに自分が小さな存在かということを実感しますが、それも更なる成長の糧になると思っています。このページに書ききれていないことも多いですが、これらの経験をバネにもっともっとアーティストとして人としてレベルアップできるように頑張っていきます✨


 
 
 

☝インド旅で知っておくといいかも5ポイント

①4月の気温

私が滞在した4月のプネーは、毎日日中の気温は40度近かったようです。ただ、湿度はそんなに感じなかったので、日本のように汗でべたべたになることはなかったです。ただし、太陽の下に出た場合じりじりと日が熱かったです。夜は、風もあり、割と過ごしやすかったですが、それでも多少は暑いと感じました。なんせ、私たちのお部屋にはエアコンも扇風機もなかったので。デリーも同じような暑さでした。日中訪れた寺院(?)で裸足にならないといけなかったのですが、それはもう床が熱くちょっとした苦行でした。笑

②お手洗い

空港や、大きいレストランなど、割としっかりした建物のお手洗いはふつうの水洗トイレで、トイレットペーパーもあります。でも、ワークショップを行っていた学校のトイレは普通の水洗トイレではありませんでした。和式風のトイレで、便器の横に水道の蛇口と小さなバケツがおいてあり、用をたしたらバケツに水を入れて流す感じ。そして、トイレットペーパーはありませんでした。汲み取り式なのか何なのかはわかりませんでしたが、まあ手動水洗ということで。笑 小さな町や村だと、このようなことも多いのではないでしょうか。

③インド通貨ルピー

インドの通貨ルピー。これはインド国外の持ち出しができない通貨だそうで、外貨に両替、外貨から両替するのも、インド国内でしかできません。これまた、私の調べ不足で、ルピーをもって帰ってきてしまいました。でも、日本では両替する手段がないので、おうちにガンジーさんのお札が眠っています。また行くことがあれば両替してきます。インドに行くことがあればちゃんと現地で両替してから帰ってきましょう。笑

④コンセントの差し込み口

コンセントの差込口も盲点でした。インドは、サイズと差込口の形自体が異なるので、日本の二股のコードは一切使えませんでした。なので、フェスティバル中はお部屋が一緒だったアーティストに差し込み口を借りて、携帯やIpodを充電させてもらいました。(彼女たちにはいろいろと感謝感謝です)帰る前のデリー観光の前に、ドライバーさんとも連絡を取る必要があったので、差し込み口を買い、空港の充電エリアで電話を充電しました。結構安かったです。来るときに買っておけばよかったと思いましたね(来るときは気づいてすらいなかったんですけどね。笑)。デリーのような大きな空港ではそういった機器を売っているお店はすぐ見つかりましたが、プネーの町ではそんなに電気屋さんのようなところを見かけなかったので、やはり事前準備は大切ですね。笑

⑤虫よけ

日本やアメリカで、そんなに虫刺されに悩まれたことのなかった私は、蚊のことなんて考えずに出発しました。でも、4月といっても、日本の真夏以上の暑さなので、虫がいない訳がありません。という訳で、虫のことなど何も気にせずに滞在していた私は、一週間弱という短い間で、腕と脚をメインにたーくさん刺されてしまいました。かゆすぎて我慢できない!というほどではなかったですが、気になる方は、虫よけ対策を忘れずに~。

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